電子書籍の制作・出版

電子書籍の制作・出版を受託します。原稿のEPUB化作業から、Amazon Kindleストア、楽天Koboストア、iBooksストア、Google Play書籍ストアなど、大手の電子書籍プラットフォームでの出版までをサポートします。

受託内容となる電子書籍の制作・出版プロセスは以下の通りです。個人で行うことも可能ですが、読みやすく高品質の電子書籍を制作するためには、一定のコーディング・スキルと作業時間を要します。

特にEPUB化作業については、ワープロソフトの付加機能やフリーのツールなどを利用して簡単に行うこともできますが、細かいレイアウトの調整や個別プラットフォームのリーディングシステムに厳密に対応するためには、やはり生成したコード(XHTML/CSS)を直接手直しすることが絶対に必要となります。
当社では各プラットフォームのリーディングシステム、専用リーダー端末や各種デバイスでの表示を細かく確認し、生成するEPUBを最適化しますので、読みやすい高品質の電子書籍を提供できます。

当社にこれらの作業を委託することで、美しく読みやすい電子書籍の制作、各電子出版プラットフォームへの対応などをスムーズに実現できます。

また、当社には書籍編集の経験豊富なスタッフも在籍しています。テキストベースの原稿からの編集作業、レイアウト作業はむろん、自筆原稿のチェックや修正、表紙画像の作成などの作業も受託可能です。書籍化、出版に関するどんなことでもご相談ください。



■EINの取得

・kindle、google playブックス、iBooksでの出版には米国法人番号(EIN)が必要。

 現在、kindke、iBooksでの個人出版には、基本的には米国法人番号(EIN)の取得は必要ない。ただし、kindleの場合、米国Amazon(amazon.com)で販売された書籍に関しては源泉徴収の対象となり、売り上げの30%が徴収されるので、それが嫌であればEINを取得する必要がある。また、kindle、iBooksともに個人での出版にEINは必要ないが、企業や組織として出版する場合には必要。

・IRSのサイトから申請用のフォーム「Form SS-4」をダウンロードして記入し、ファックスで送信する。 数日後にファックスで番号が送信されてくる。
・申請は当然英語となり、トラブル時には電話連絡の必要も出てくるため、代理業者に依頼するのが一般的。代行料金はおよそ2万~5万円程度。


■電子出版用のアカウントを作成する

kindle、google playブックス、iBooks等の管理サイトにアクセスしてアカウントを作成する。

kindle direct publishing
https://kdp.amazon.co.jp/

google playブックス 
https://play.google.com/books/publish/

iBooks(iTunes Connect) 
https://itunesconnect.apple.com/WebObjects/iTunesConnect.woa

koboライティングライフ
https://rakutenkwl.kobobooks.com/

■epub形式のファイルを作成する

①原稿をテキストデータにする。

②表紙画像(jpg)を用意する。

③挿絵がある場合は、jpgもしくはpngファイルで用意する。

④ツール(easy_epub、AozoraEpub3、でんでんコンバーターなど)等を使って、大ざっぱなepubファイルを作成する。
・テキストデータだけで構成される単純な形式の電子書籍であれば、これだけでほぼベースとなるepubファイルの作成は完了。あとは細かい調整を行う。

⑤生成されたxhtmlファイルとcssを修正する
・画像の表示位置や細かな字下げ指定、テーブル組みなどは、上記ツールだけでは対応できないことが多いため、実際に画面で確認しながらファイルを修正していく必要がある。特に縦組みでは、縦中横の処理も必要となる。

⑥再度epubファイルにまとめる
・epubファイルは、epubを構成するxhtmlファイル、cssファイル等を1つのzipアーカイブにしたもの。そのため、epubファイルの拡張子をzipに変更すれば、解凍して中身をみることができる。
・epubファイルへの圧縮は通常のzip圧縮とは若干異なる。mimetypeを無圧縮で、その他のファイルを通常圧縮したものなので、単純にzip圧縮をするだけではepubファイルとはならない。そのためepubファイルの作成には、ファイル毎に圧縮・非圧縮の指定ができるアプリ(7-zipなど)が必要となる。

■ビューワー、リーダー端末等で表示を確認する

①kindleでの確認
・kindle本体と、スマホ用のKindleアプリ(android用/iOS用)での確認が必要。
・kindle本体での確認は、KDPサイトからダウンロードできるKindle Previewerを使えば本体がなくても可能。PCで動作する。
・Kindle Previewerを利用することで、epubファイルがkindle用の電子書籍「mobi」形式に変換される。また、iOSで動作確認するための「azk」ファイルも作成できる。
・android端末での確認は、android端末に上記Kindle Previewerで生成されたmobiファイルを転送し、kindleアプリで開く。
・iOS端末での確認は、iTunesを使ってiOS端末に上記Kindle Previewerで生成されたazkファイルを転送し、kindleアプリで開く。
・特に画像の大きさで表示方法に差異がでることが多いため、kindle本体、android端末、iOS端末の全てで画像が正しく表示されるかどうかを確認する。
・android端末、iOS端末では、目次に使用する特殊なタグが必要となるので注意する(epub生成に使用する変換ツールで用意されていることが多い)。

②koboでの確認
・kobo本体と、スマホ用のkoboアプリ(android用/iOS用)での確認が必要。
・PCで確認できるビューワーはないので、kobo本体での表示確認が必要。epubファイルの拡張子を.epubから.kepub.epubに変更して本体にコピーして確認する。
・android端末での確認は、android端末にepubファイルを転送し、koboアプリで開く。
・iOS端末での確認は、iTunesを使ってiOS端末にepubファイルを転送し、koboアプリで開く(iOS用のkoboファイルはiOS8以降にしか対応していない)。
・特に画像の大きさで表示方法に差異がでることが多いため、kobo本体、android端末、iOS端末の全てで画像が正しく表示されるかどうかを確認する。

③Google playでの確認
・PCからGoogle playの「マイブック」ページ(https://play.google.com/books)にアクセスし、epubファイルをアップロードする。その後、android端末でplayストア→書籍→マイブックページからepubファイルを開くことができる。
・androidのバージョンにより、表示に差異があるので注意する。縦書きに対応していない(4.0.4で確認)/縦書きに対応しているが、字下げに不備がある(4.1.2で確認)…等の現象が確認されているので、なるべく新しいOSバージョンのandroidで確認したほうがよい。

④iBooksでの確認
・iTunes Connectからダウンロードできる「Book Proofer」を使用し、PC(mac)からiOS端末へepubファイルを転送して確認する。iOS端末ではiBooksアプリから開く。Book ProoferはWindowsマシンには対応していないので注意。また、Book Prooferは現在iOS8以降に対応していない。

■アップロードする

・kindle、kobo、Google playは、各管理サイトからアップロードする。iBooksはiTunes Connectからダウロードできる「iTunes Producer」を使用してアップロードする。
※ 「iTunes Producer」はWindowsマシンには対応していない。

■その他注意事項

・画像の大きさ指定の方法は各電子書籍やプラットフォームで異なる。全てをひとつのepubファイルで対応させようと思わないほうがよい。
・横幅の大きなテーブルは、特にスマホでは画面が小さいために表示が崩れてしまう。画像にするか、テーブルを使用しないで表示する方法を考える必要がある。
・iOS用のkoboアプリはiOS8以降にしか対応しておらず、「Book Proofer」はiOS8以降で対応していない。そのため、OSの異なるiOS端末を複数用意できない場合、どちらかでの実機確認はあきらめるしかない。